新型グロム(2BJ-JC92)と旧型グロム(2BJ-JC75/EBJ-JC61)の違いと特徴

新エンジンと待望の5速ミッションを搭載してデビューした新型GROM(グロム)。外観も大きく変更され新世代へフルモデルチェンジされました。

大きく3世代目となる新型グロムですが、過去のモデルとどんなところが違うのが見てみましょう!

ファニーでユニークな新デザイン

まずは見た目から。デザインは2代目のエッジの効いたデザインから大きく変わり、少し丸みを帯びてテイストとしては初代に近い印象になりました。

今回、外観についてのトピックとして、脱着が簡単なボルトオンタイプのシュラウド&サイドカバー、分割式シートレール、そしてサイレンサーだけを脱着できる分割式マフラーが採用されています。

このシステムにより、外観を大きく変えることができる外装パーツが今後サードパーティからもリリースされることが期待されます。

このシステムを用いた新型グロムのカスタマイズサンプルをタイホンダが公開しています。

ADVENTURE MASTER(アドベンチャー・マスター)
SCRAMBLER -RUMBLER-(スクランブラー -ランブラー-)
MOTARD MONSTER(モタード・モンスター)

こんな感じで手軽にイメチェンできるのは楽しいですね。どれもカワイイです。

今までとはかなり違うように見える新型グロムですが、外観の違いを比較してみましょう。

これまでのグロムと新型グロム。画像では新型のシート高が低く見えますが、仕様上は旧型とほとんど変わりません。ポジションも大きくは変わらなさそうです。

今回のモデルチェンジでも一目見て「グロム」とわかるそれらしさはしっかりと踏襲しています。

諸元比較

デザイン 2BJ-JC92 2BJ-JC75 EBJ-JC61
型式 2BJ-JC92 2BJ-JC75 EBJ-JC61
全長 (mm) 1,760 1,755 1,760
全幅 (mm) 720 730 755
全高 (mm) 1,015 1,000 1,010
ホイールベース (mm) 1,200 1,200 1,200
最低地上高(mm) 180 155 160
シート高 (mm) 761 760 750
車両重量 (kg) 102 104 102
最小回転半径(m) 1.9 1.9 1.9
WMTCモード値 68.5 67.1
60km/h定地燃費値 63.5 62.7 63.2
燃料タンク容量(L) 6.0 5.7 5.5
エンジン型式 JC92E JC75E JC61E
エンジン種類 空冷4ストローク
OHC単気筒
空冷4ストローク
OHC単気筒
空冷4ストローク
OHC単気筒
総排気量(cm³) 123 124 124
内径×行程(mm) 50.0 × 63.1 52.4 × 57.9 52.4 × 57.9
圧縮比 10.0 9.3 9.3
最高出力(kW[PS]/rpm) 7.4[10]/7,250 7.2[9.8]/7,000 7.2[9.8]/7,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 11[1.1]/5,500 11[1.1]/5,250 11[1.1]/5,250
変速比 1速 2.846 2.500 2.500
2速 1.777 1.549 1.549
3速 1.315 1.149 1.149
4速 1.034 0.922 0.922
5速 0.843
タイヤ 120/70-12 51L 120/70-12 120/70-12
130/70-12 56L 130/70-12 130/70-12
ブレーキ形式 前/後 油圧式ディスク 油圧式ディスク 油圧式ディスク

外寸はホイールベースを含め意外と違いがないようです。最低地上高が高くなったのは、エキパイの取り回しが変更されたことが影響している模様。

新エンジンと5速ミッション

エンジンはさらにロングストローク化され僅かにパワーアップ。そして最大のトピック、待望の5速トランスミッションを搭載しました!変速比を見ると1速はよりローギヤードに、5速はよりハイギヤードなオーバードライブとなっています。俊足かつ、高いギアではより快適な高速クルージングが可能になりそうです。

これまでのモデルもとても人気を博してきたホンダグロムですが、今回のモデルチェンジでは機能・デザイン・独創的な外装システムと、他を寄せ付けない革新的な進化を遂げました。

一般走行はもちろん、ホンダからレースベース車が販売されていることもあり、サーキットにおいてもエキサイティングな走りを楽しませてくれそうです。

GROM レースベース車

スポンサーリンク

≫ HONDA GROM(グロム)カスタムパーツ一覧